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高温超伝導体で電子と格子振動が強く結合する仕組みを解明
~ より高温での超伝導実現に大きな手がかり ~


 広島大学大学院理学研究科の井野明洋助教と、大学院生の安斎太陽、東京大学大学 院理学系研究科の藤森淳教授、内田慎一教授らを中心とする研究グループは、広島大学放射光科学研究センターの高輝度シンクロトロン放射光を用いて、世界最高水準の高分解能・角度分解光電子分光実験を行い、高温超伝導体で電子と格子振動が強く結合する仕組みを明らかにしました。高温超伝導発現には、電子と電子をつなぐ強力な「のり」の存在が必要とされています。しかし、これまで、その「のり」の正体が不明でした。今回判明した仕組みによる強い電子格子結合は、強力な「のり」の有力な候補です。本成果は、より高温での超伝 導を達成するための大きな手がかりとして、グリーン・イノベーションの突破口を担うことが期待されます。
 本研成果は、米国の科学雑誌フィジカル・レビュー・レターズ『Physical Review Letters』に 11 月 24 日のオンライン版で公開された。また、本研究成果は中国新聞にて新聞報道された。


Physical Review Letters
原著論文 :H. Anzai et al., Phys. Rev. Lett. 105, 227002 (2010)

新聞報道 :中国新聞 「高温超伝導体で電子と格子振動が強く結合する仕組みを解明」 web 版
広島大学 :ホームページ
web 紹介 :マイコミジャーナル

広島大学 理学部・理学研究科 物理科学専攻

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