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ビスマス結晶内部のスピン偏極電子の実験的観測および理論的解明


 当研究室の木村昭夫准教授の研究グループは、ビスマス結晶内部に生じたスピン偏極電子状態を実験的に観測し、理論的にそのメカニズムを解明した。このスピン偏極した電子は、これまで結晶表面や界面でしか観測されていなかったラシュバ効果によるものであり、結晶内部での観測は世界初である。そこで、当研究グループはスペインとドイツの理論グループとの共同研究により、結晶内部に生じたラシュバ効果のメカニズムを理論的に解明した。実験は当研究室と広島大学放射光科学研究センターが共同で研究開発を行ってきたスピン分解角度分解光電子分高装置を用いて行った。この研究成果は米国の科学雑誌『Physical Review Letters』の 8 月 13 日のオンライン版で公開された。


Physical Review Letters
原著論文 :A. Kimura et al., Phys. Rev. Lett. 105, 076804 (2010)



広島大学 理学部・理学研究科 物理科学専攻

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