トポロジカル絶縁体Bi2Se3の異方的なディラック電子状態を観測
当研究室の大学院生黒田健太と木村昭夫准教授、呉工業高等専門学校の植田義文教授、広島大学放射光科学研究センターの島田賢也教授を中心とする研究グループはトポロジカル絶縁体Bi2Se3のディラック電子状態の異方性を世界で初めて観測した。さらに、当グループは軽元素であるマグネシウムを用いて、フェルミ面の形状、大きさを制御できることを明らかにした。本研究によって、電子スピンを用いた高機能デバイスや次世代量子コンピュータの開発へ大きな指針を与えることが期待される。この研究成果は米国の科学雑誌『Physical Review Letters』の 8 月 10 日のオンライン版で公開された。また、国内では日刊工業新聞と科学新聞に取り上げられた。
Physical Review Letters
原著論文 :K. Kuroda et al., Phys. Rev. Lett. 105, 076802 (2010)
解説文:Physics Synopsis
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