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STM/STSと角度分解光電子分光を用いて
Ni(111)の表面状態を観測した

 
Ni(111)の表面状態は交換分裂によってスピン分裂しており、近年、フェルミ準位における表面状態のスピン分裂バンドが議論されてきた。 そこで、西村 らはSTM/STSと高分解能角度分解光電子分光(ARPES)を用い、単結晶試料 Ni (111) の表面状態を精密に観測した。 実験は広島大学放射光科学研究センター(HSRC)で行った。
STM/STSとARPES両測定において自由電子的な表面状態が観測され、STM/STSとARPESの結果は良い一致を示した。 さらに、STSによってフェルミ準位にマジョリティスピンの状態しかない事を明らかにした。
この結果から、Ni(111)表面状態のスピントロニクスにおける活躍が期待される。

Phys. Rev. B 79, 245402 (2009)
広島大学 理学部・理学研究科 物理科学専攻

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